「この景色、俺は本当に100分の1の…1.78センチの体になったんだ」

突如世界を襲った謎の奇病、引き起こしたのは極小の生物が持つウィルスだった。
その生物は「T-Dragon」と名づけられた、僅か5mmのドラゴンのような形状。
T-Dragonを、キャリアを捕らえるために、人間たちは自らの身体を1/100に変えて捜索を開始する。


そんな、 ミクロサバイバルが「T-Dragon」です。
前提のシナリオは蔓延する奇病という設定ですが、本筋は人間が1/100になってしまったからゆえの普通の生物、特に昆虫とのバトルになっています。

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1/100の世界なので、その辺りの草や三輪車もこのスケール。
後半には「T-Dragon」捜索の為に家屋に侵入します。


目標対象となる「T-Dragon」は隕石に付着した卵から孵った生物ということで、エイリアンです。
ですがその大きさが僅か5mm。人知れず孵化し、いつの間にか病原菌を振りまく脅威の存在となっていました。
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これを捕獲するために人間自体をミクロにしてしまおうという発想に至ったわけです。
しかし、1/100の世界、そこはもちろん普段見ている景色とも異なり、また、脅威も大幅に増えることになります。
そんなこんなで、

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こういう目にあいます。
なので、「T-Dragon」を捕獲する以前の問題として、この世界で生き残る術を確立するのが必要となりそうです。
割と簡単に人が死んだりするのはテラフォーマーズリスペクトなのかな。
あと、この虫たちが割りとグロいんで、虫系が苦手な人にはきついかもしれません。
テラフォーマーズはゴキブリを人間にデフォルメしてるからそんなに嫌悪感はありませんが、この作品はガチで虫です。 
ミクロ視点なので細かく描写されていて、例えば虫の体毛すら細かく描かれています。割と本気で気持ち悪い。


というわけで、人間をミクロにすることで虫を巨大化させたかに見せてその世界でサバイバルを行う作品となります。
ていうかこれあれだよな、何も全員ミクロ化する必要ないよな。
1/100と言わず1/10とかも用意したり、普通サイズの人間も用意して、それぞれで隊を組んだ方が絶対効率良いと思う。
元々のサイズならわざわざ銃とか用意しなくても戦えるわけだし。
例えば上記の様に虫に囲まれたなら普通サイズの人間が殺虫剤とか新聞紙で対処すれば問題無いんじゃ?
うーん、そういう抜け要素を残してるところは惜しい。


2巻の感想はこちら (T-DRAGON 2巻 - これはもう小さくなっている意味が無いのではないか?)

眠気覚め度 ☆☆☆