「古今東西を問わず、有名な怪談、怪奇小説のタイトルだけを拝借してお話を作ってみようという主旨の、いつもどおり、いきあたりばったりな出たとこ勝負で始めた企画です。」
※作者のあとがきより引用

上記の通り、有名怪談のタイトルをベースに新たなシナリオで描かれているのが「怪談少年」です。
耳なし芳一から猿の手、黒猫、幽霊屋敷などなど、いわゆる怪談になりそうな要素を元にしています。
耳なし芳一なんか割とそのままで、

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うん、そのままです。
とはいえ、身体に呪文を書くというところだけが一致しており、その他の設定はオリジナルとなります。


これが黒猫だと、

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となったり。
人面犬と黒猫の不吉な噂が合わさったような感じですね。


さてさて、肝心のそのお話の方なんですが、実はなかなか読みやすくてサックリ読めます。ラクな部類に入るかと。
というのも、ひとつのテーマで10数ページというショート構成だから簡潔に完結しているのと、
話が決して暗い方向に行かないのですね。
怪談というよりは、ショートコメディという捉え方が正しいと思います。
怖さなどほとんど無く、逆にクスりと笑えてしまいます。
なので、ホラーとして読んだ場合は肩透かしを食らいます。

そしてショートであるがゆえ、テンポもいい。ポンポンポンと読めてしまいます。 
うん、読み返すにも手ごろでいいやね。

あと、主人公の同級生の西本さんが可愛い。恋する乙女は可愛い。


というわけでグッド。気楽に多少ホラー要素が入ったコメディが読みたいならオススメです。


眠気覚め度 ☆☆☆


そして今調べたら紙版の高いこと。
紙版1400円に対して、Kindle版は350円で買えるのでグッドですねー。