今回のメイン食材はオオワシ

今年に入ってから人気沸騰中のゴールデンカムイ、当然ながら山賊ダイアリー好きの私にとって狩猟して食べるというのがピンポイントで面白さを刺激してくるので大好きな作品です。

この作品の凄いところは、明治時代の北海道のアイヌ民族をテーマに北の大地の狩猟生活をしながら、北海道に眠る金を巡って3つの勢力が対立しあっているということを両立していることです。
面白さとしては、それぞれ単品でも十分にイケるものだと思うのですが、それが両方無理なくストーリーを展開するのですから面白いに決まっています。
これはもう、2倍の面白さどころではなく、面白さの2乗くらいになってます。

勢力同士の対立も雪国ならではの戦いだったり(スキーで追跡したり、川に落ちたり)、
しっかりバトル物としても成立してるし、
狩猟と実食シーンは言わずもがな動物の習性から狩りの方法、そして食べ方まで丁寧に書くから凄く面白く、美味そうに見えるし、
正直文句がつけるところが無いです。
(ぶっちゃけ絵の上手さから、山賊ダイアリーよりも狩猟シーン面白いかもしれない)

また、アイヌの文化史の側面もあるので、内地の人間である杉元とアイヌ人のアシリパの間で文化交流の様なこともしてるので、そういった歴史物としての見方も出来ると思います。
味噌をひたすらウンコだと言い張って食べないアシリパとか、
狩猟動物の脳ミソを生で食べる習慣を受け入れるのに覚悟がいる杉元とか。

あとは道産子としては小樽のニシン御殿の由来が知れたりとかそういった面でも親しみやすいのかも。

既に人気出ててあまり紹介するまでもない作品かもしれませんが、未読の方は必見です。
うーん、時間があればこれも狩猟成果と実食でまとめたいな。 


5巻の感想はこちら (ゴールデンカムイ 5巻 - 変態殺人鬼辺見和雄と谷垣の戦い)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆