「私は…真壁くんを救うつもりなどありません。ただ、真壁くんを学校に通わせるように最善を尽くすのみです」
nemusame_20151129_001


教頭。それは学校社会の中の中間管理職。
学校内の人的管理、物的管理、運営管理をこなし、さらには教職員の指導、評価、メンタルの管理まで行わなければならない。つまりなんでも屋である。

とある学会でこんな言葉があった 教頭は地獄と…


といったような導入で始まるのが「地獄の教頭」 です。
冒頭にあるように、主人公の教頭の行動理念は仕事の遂行です。
(教頭の実績うんぬんの話は出てこないが)教頭としての仕事を完全に全うする為に、ありとあらゆる方法(基本は力技)を使って手段を選ばす遂行していきます。

 - 不良教師がいたら辞めさせるのではなく、更生させる。あくまで問題教師というレッテルを教頭の実績に残さないため。
 - PTA会長がとんでもない人物なら辞めるように仕向ける。正常な学校運営を行うため。(これは普通か、いや手段が。。。)
 - 売春斡旋等をしていた退学して当然の生徒を退学させないために、それまでしてきたことの責任を取らせる

等々。あくまで理念は仕事。生徒のためとか学校のためとかは考えていません。結果としてそうなっているだけです。
こういう芯のある理念ってやっぱ面白いです。下手に勧善懲悪だったり、正義正義とか言ったりするよりもよっぽど印象に残るし、論理的に納得出来ます。


人間、良い人でありたいと思うもので、その為に正義を語ったり、行動を取ったりするものですが、自分はそれが人間の本質とは考えていません。
人間は、あくまで利己的。己が第一であり、自分の行動理念は自分のためであるのが基本です。
その為の結果が他人に対しても良い影響を与えたということが結果としての正義です。
最初から他人のためだけを考えて動ける人などいません。他人のために行動するのは、その人から、もしくは周囲から良い人と思われたいから。それが人間の本質的な心理だと思っています。
いわゆる「情けは人の為ならず」というやつですね。この言葉はとても的を射ていると思います。
自分が「人間臭い」キャラが好きというのも、こういう考えが根底にあるからかもしれないです。


というわけで、「生徒の為」ではなく「自分の仕事の為」というものが根底にあるこの「地獄の教頭」は自分にとってなかなか面白い作品でした。
とはいえ、2巻以降どうなるんだろ。1巻で結構えげつないネタは扱っちゃってる感じがするぞこれ。


ちなみにどんな感じで教頭という仕事を遂行しているかというと、

nemusame_20151129_002
※仕事です。



nemusame_20151129_003
※仕事です。



nemusame_20151129_004
※仕事です。(タイトルカットインだけど)


いやー、教頭って、大変なお仕事なんですね。


2巻の感想はこちら (地獄の教頭 2巻 - 死なせないことが極上の教育)

眠気覚め度 ☆☆☆