「ツン95%のツンデレッ娘物語を描きましょう!」と始まったところ、描きあがったら「禿げたオッサンのツンデレ話になってしまった」 (作者のあとがきより)

読み終えたらなるほどその通りだと納得の出来栄え。
カッコいいジジイやオッサンが活躍する作品が好きな方にはオススメできます。
「無限の住人」「ハルシオン・ランチ」 「波よ聞いてくれ」 の沙村広明の短編です。1巻完結となります。 

時代は帝政ロシア終焉直後、ツン95%の予定だった車椅子のビエールカとその車椅子を押しつき従うシシェノークの物語です。
沙村広明の作品は人が死にまくりのシリアス展開かボケまくりのものすごいギャグ漫画に大別されますが、この作品は前者となります。 
拷問あり、陵辱あり、スパイあり、女装あり、侵入ありとなります。まさに時代に適したサスペンス。

まあなんにせよ、冒頭に書いた通り禿げたオッサンが活躍します。必見。

そして帝政ロシアといえばやはりこの人、グレゴリーラスプーチン。物語に大いに絡んでいきます。
この時代、名前が有名な人は多いですが、一般的にはあまり有名じゃない時代なのかと思います。
かくいう自分もそうでしたし、作者もこの作品を書くにあたって相当この時代の歴史を調べたとか。
とはいえ、共産主義や帝政ロシア等の背景を知らなくても素直に楽しめますので、万人にオススメできるかと。
こういったのが苦手な方にはあれかもしれませんが。


眠気覚め度 ☆☆☆